イタリアに来てから、相方がソムリエ資格を取得していることで、数多くのAIS主催のワインセミナーや試飲会に参加しています。
そもそも、AISとは何なのかと言いますと、
”Associazione Italiana Sommeliers”の略称で、イタリアには数種の協会がソムリエ資格をマネジメントしていますが、その中で最も会員数が多く歴史が長いのがAISになります。コースのレベルは3レベルからなり、栽培やぶどうについてのことを学ぶ第1レベル、ワインやアルコール飲料(世界中の)について学ぶ第2レベル、食事とワインのアッビナメントを学ぶ第3レベルがあり、各レベルでの試験を経た上で、最終の試験が筆記、口述ともにあり、その全てを突破した人のみが、晴れて「AIS認定ソムリエ」と、イタリア政府が認定したソムリエとなることができるのです。

このコースと試験ですが、基本的にイタリア国内では各州毎に管轄が分かれており、また最終的にはエリアごとにも細分化されています。授業も”学校”などで行われるのではなく、ホテルの会議室やレストランの一室などを利用して不定期で実施され、すべてのレベルを終了するには基本的に3年かかるような仕組みになっています。ですので、イタリアでAISソムリエ資格を持っているイタリア人はかなり本気で時間をかけて勉強したと思っていただいて良いかと思います。

日本人はどうなのかと言いますと、なんと日本人専用のスーパーコースがトスカーナ州のモンテカティーニテルメにて設けられていて、超短期間(1ヶ月から2ヶ月)で受講と資格取得が可能という、夢のような状況が存在しているのです。私自身も2013年の2月のコースを経て、晴れてAIS認定ソムリエ資格を取得しました。ちなみに現在は日本でもコースを開催されています。
詳しくはこちらhttp://www.aisnews.  

さて、9月最終日の日曜日に、AIS Ascoli Piceno支部が主催する、ちょっとおもしろいセミナーに参加してきました。

会場入り口にあるチラシ

感覚分析のセミナーという名前です。
ワインのテイスティングには、目、耳、花、口(味わい)、触感、の5感を使って行うものなのですが、そもそもこの「感覚を分析する」ということはどういうことなのか?というレクチャーです。
ワインを評価するときに、どのような感覚(触覚)を使って、何を分析しているのかを、今一度理解してみましょうという、ソムリエ資格保持者もしくは現在習得中の方限定の内容でしたので、退屈もせず、初心に戻ってしっかりと話しを聞くことができました。

眼の前にならぶ確認用の小道具

ワインを単純に美味しく戴いて楽しむことはもちろん素晴らしいこと。ただ、星の数ほどあるワインを把握するためには、科学的な視点からの検証、また、人間の五感を使った分析も必要になります。その五感を使った分析をテスター自身の差でぶれたものにするものではなく、分析の基準を寄せていくためには感覚的なものを同質化することが大切になります。
なので、「感じる」という作業の均質化をどのように図るのか、の序章を2時間かけて勉強させていただいてきました。

30人ほどの参加者が集まった会場

セミナーに参加して思うことは、毎回とっても熱気があること。あのおしゃべりなイタリア人がほとんど私語もせずに集中して講義を聞いている姿は感心します。私はというと、渡伊直後は、イタリア語が理解できないことと、試飲での酔いから、こういう座学セミナーのほとんどでは船を漕いでおりましたが、最近ではなんとか内容の理解も出来るようになり、ようやく受講費を無駄にしていないな、と実感できる程度にまで成長することができました(自己評価です)。

会で特別に抜栓したLe Caniette社のCinabro

マルケ州のワインからフランチャコルなども泡、白赤、ドルチェワイン

講義の後はビュッフェスタイルでのお食事会が開かれました。AISの講義セミナーでお食事がセットになっている時、大体の会場が食事をする場所としても有名な場合が多いのです。今回の会場はVilla Picenaという邸宅タイプのレストラン。なんと四つ星。我が家からは2県南にあたるアスコリ・ピチェーノ県にあるVillaで、初めての訪問でしたが、美味しくお食事がいただけてこれもまた大満足。往復で250kmという長距離を押して行ってきた甲斐のあるセミナーでした。

飲むだけではなく、少しずつでも勉強していくことが大切ですね。
今後もまた定期的に参加しようと思いますので、またレポートしますね。

 

 

 

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