遺跡の街で葡萄と水牛を育むカンティーナ『San Salvatore 1988』へ

遺跡の街で葡萄と水牛を育むカンティーナ『San Salvatore 1988』へ

イタリア周遊・弾丸6泊7日の旅で伺ったカンティーナさんの備忘録的ブログです。思い起こせば度に出たのはもう1ヶ月以上前のこと。
今回ご紹介するこちらのカンティーナさんは、4つ廻る予定の中で1番最初に訪れた場所になります。
記憶はちゃんとあるのですが、いかんせん手持ちの写真が1枚もありません。
旅のご同行者の皆様の写真をお借りし、雰囲気だけでもお伝えさせて頂きます。
カンティーナのHPアドレスはこちらです。
http://www.sansalvatore1988.it/


Grazie al sito di San Salvatore 1988

今回、私たちがまず最初に向かったのはカンティーナ(ワインの製造所)があるエリアです。彼らのぶどう畑のすぐ近くに新しいカンティーナはありますが、このぶどう畑、本当に絶景ですよね。海からの20㎞ほどの距離で、ぶどう達は潮風の影響を受けるとおっしゃっていました。まるでマルケ州のようですね。この写真を見てお分かりいただけるように、なだらかな丘の向こう側にすぐそびえ立つ山。この山が海風を遮り、また、山からは冷たい風が降りてくる、独特な気候を彼らの畑にもたらしていることが図りとれます。
私たちが拝見した畑があるのは、Paestum遺跡の近く。こんなに立派な遺跡がこんな場所にあるとは全く知りませんでした。
イタリア、見る所が多すぎます。メジャーな場所だけでも回りきれないのに、メジャーじゃなくてもこんなに偉大なモノがあるなんて…。もちろん世界遺産です。保存状態というよりも、野ざらしですが巨大です。歴史好きな方にはたまらないでしょうね。

こちらがモッツァレラチーズの素となる、お乳を生み出してくれる水牛達。
確か、数百頭が暮らしています。
お乳が出なくなった乳牛は、食用に廻るとか。
自然に開け放たれた牛舎で、土を踏みしめ、自由に遊べる場所もあるので、牛さんも楽に過ごせるかな?そして、もちろんBGMはクラッシック。本当にクラッシクをかけるべきなのかどうか、ちょっと疑問ではあります…。特に音楽がなくても周りがとっても自然なので。

さて、お待ちかねのワインのデグスタッツィオーネです。
今回はお昼ごはんと一緒にお味見をということで、彼らが経営するお店 La Dispensaにお伺いしました。

https://www.facebook.com/ladispensa1988/

画像に含まれている可能性があるもの:座ってる(複数の人)、テーブル、室内
お店の雰囲気はこのような感じです。FBから頂きました。お食事を戴く空間は半外です。簡易な仕切りで区切られたエリア。非常にあかるく開放感があります。雨にも当たらず、囲いもありますが、イメージは戸外で食事をしている感じ。La Dispennsa という名前通り、レストラン前にはワインは勿論、モッツァレラチーズやパン、ドルチェなどを持ち帰り用で購入できるショップスペースも。

 

お待ちかねのデグスタッツィオーネを担当してくれたのは、Mario氏。ありがとううございます。
今回戴いたワインは5種類。
PALINURO (フィアーノ・グレコ・ファランギーナの三種混醸)
TRENTENARE (フィアーノ100%)
CERAZO(アリアニコ100% ステンレスタンク熟成)
JIUNGANO (アリアニコ100% 大樽と小樽を使った木樽での1年間熟成)
GILLO DORFLES (アリアニコ100% 25ヶ月の新樽熟成)

一番最初に戴いた、PALINUROは3種類のぶどうのブレンドとあって、香りは高く、味わいは軽やかにフルーツ感あり。日本ではかなり好かれる味わいじゃないかしら?と感じます。TRENETENAREはフィアーノ100%ですが、苦味が控えめでこちらもスッキリとやわらかい味わい。この1本を家におみやげとして持ち帰ったのですが、「Fiano di Avellinoとは全然違う」というのが、我が家のもうひとりのソムリエの意見でした。
アリアニコも、どれも本当にキレイな味わい。透き通っています。力強さももちろんあります。野生っぽさは殆ど無いですね。恐らくこちらのカンティーナさんの表現しいワインの方向性なのでしょう。
もちろん、こちらが作った朝どりモッツァレラチーズも!リコッタチーズも水牛のお乳で作ったものなので、普段のやぎのリコッタよりも食べやすい。何でも新鮮なものを戴くのは幸せで美味しいですよね。モッツァレラチーズの優秀な所は、白ワインでも軽めの赤ワインでも合わせられるところじゃないかしら…? 因みに燻製タイプも有りましたが、こちらならちょっと樽を効かせたワインでも合いますよね。

カンティーナでは、ワインの製造ラインを説明してただく方、畑を説明してただく方、そして水牛の飼育ついて説明していただく方、そして食事ではマリオさんや他のカメリエーレの皆さんに大変お世話になりました。食事も美味しいし、お土産もいっぱい帰るし、何と言ってもアマルフィ海岸やパエストゥムにも近いので、ぜひ、旅の一過程入れて欲しいカンティーナとお店です。

お写真は旅の同行者のN様、そして旅の主催者であるVineria Bravuraさんのブログよりお借りしました。ありがとうございます。
Vineria Bravuraさんのブログはこちらから。

2017年7月14日
丹羽淳子

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カンティーナ名 Azienda Agricola San Salvatore 1988
HP http://www.sansalvatore1988.it/
住所 sede legale contrada Zerrilli 84075 Stio (Sa)
Parco Nazionale del Cilento
問合せ   info@sansalvatore1988.it
電話  +39 0828 1990900
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