ウンブリア州ワイナリー『Arnaldo Caprai/アルナルド・カプライ』へ

Ciao a tutti, sono Atsukoca.
長い間ブログの更新をしておりませんでしたが、生きています!今年の夏は本当に暑くて、何もする気力が起きず、毎日、汗をかきながらグウタラに過ごしておりました。今週からすこし暑さも和らぎ、一気に秋になるかな?という感じです。
相方のパートナー氏の2週間の夏休み(第一弾)を利用して、ウンブリア州までワイナリーツアーに行ってきました。マルケ州の東隣りにあるウンブリア州、Perugia(ペルージャ)や、Assisi(アッシジ)で知られる州ですが、なんと私の住む街から1時間半もかからずに遊びに行けるのです。しかも高速道路ではなく、スーパーストラーダというフリーファイウェイ。時速100㎞超えでビュンビュン快調に飛ばせるのでとっても楽ちんです。

今回伺ったワイナリーはこちら。Montefalcoにある、『Arnoldo Caprai』です。イタリアワインをお好きな方なら、召し上がったことがあるのでは無いでしょうか? 歴史はそれほど古くはないですが、ウンブリア州のDOCGワインであるモンテファルコサグランティーノ『Montefalco Sagrantino』が有名ですが、このサグランティーノという黒ブドウ品種をここまで美味しく育て上げたのがこのカンティーナの創始者である、アルナルド カプライ氏なんだそうですよ。
カンティーナには朝早くからたくさんのお客様がひっきりなしにやってきておりました。殆どが観光客のようで、英語を話す人が多かったようにおもいます。右側が一面に広がる彼らの畑です。丘の上に、お城のような居宅が見えますが、元々はあちらでワインを造っていたらしいです。近くに高い建物もなく、ぶどうの木で囲まれた素晴らしい景色が楽しめました。もちろん、オリーブも栽培していて、今は新物が出る直前なので、販売用の物は無く売り切れ状態でしたが、味見だけはさせて頂けました。文句なしで美味しかったです。
左側の写真が試飲ルームです。広くて立派。このカウンターに何組かのお客様が鈴なりになって、スタンディングで試飲をされていました。15ユーロほどかかるとか。右側は「実験用の畑」とのことで、1990年代から、ぶどうの発育にはどの木の剪定が適しているのかを調査するための畑だとのこと。グイヨーやアルベレッロなど、いろんなタイプの樹形でサグランティーノが植わっていました。見たところ、あまり真剣に実験しているようには感じられませんでしたが…。まぁ、1つのパフォーマンスのようなものでしょう。
驚いたのが、バリック(木樽)部屋。わたし、こんなに積み上げられた木樽、見たこと無いかも…と思うほど圧巻でした。地下部分にあって、空調もあるので空気はひんやり。確か湿度は60%と言っていたような。素晴らしいお部屋でした。木樽はすべてこの225lサイズでフランス産のオークだそうです。大樽を使わないとは、サグランティーノのタンニンの強さからかな? 質問をするのを忘れました。

さて、私たちの試飲は、超高級バージョン!なんとひとり40ユーロ!!! 目が飛び出ました。本当に…。丁寧に畑やワイナリーを説明してもらい、立ち飲みで試飲をしている人たちを横目で見ながら、試飲ルームへと通されました。グラスも6脚用意されています。まだ朝の10時過ぎだというのに…。多くのワイナリーが無料でがぶがぶ試飲させてくれることを考えると、ちょっと高すぎるんじゃないかな~?と思った私でした。

白ワイン1
Collo Martani Grechetto DOC Grecante
伝統的な白ワイン。土着品種のグレケット100%。ミネラル感がガツンと来て、その後にフルーツ感が爽やかに広がります。好きな味わいです。

 

 


白ワイン2
Umbria Bianco IGT Cuvée secrète
樽熟成を効かせた白ワイン。シャルドネとグレケットなどの白ぶどうの掛け合わせですが、何の品種がどれだけ入っているのかは秘密。イタリアではあまり見ないスクリューキャップを採用していました。オーナーは常に革新的なアイデアをお持ちです。お味は樽のまろやかさもありながら、酸味が抑えめでスルッとていました。余韻が期待したよりも短め。

 

赤ワイン2
Montefalco Rosso Riserva DOC
サグランティーノ70%、カベルネソーヴィニヨンとメルロー各15%、木樽熟成20ヶ月。
サグランティーノを初めてちゃんと飲む機会がやってきました。味わいは「パワー半端無いタンニン」です。ただ、他のぶどうのおかで、良い感じに飲みやすくはなっています。

赤ワイン2
Montefalco Sagrantino DOGC Collepiano
サグランティーノ100%。色が濃く赤い果実を甘く煮込んだコンフェっトゥーラの味わい。タンニンは生き生きとし、舌を驚かします。まだまだ待てます。

 


赤ワイン3
Montefalco Sagrantino DOGC VALDIMAGGIO
サグランティーノ100%。
すこしフルーツ感があり、飲みやすい。単独の畑から収穫した葡萄を使っているそうです。

 

 


赤ワイン4
Montefalco Sagrantino DOCG 25 anni
サグランティーノ100%。樽熟成24ヶ月。元々はパッシートととして使われていたサグランティーノを、食事に合わす用として改良し、製品化された25年目を祝うワイン。やわらかさが増すが、タンニンの強さは健在。

 

 6つのワインの試飲が終わり、「何か他に飲みたいものはありますか?」との質問。そりゃ。40ユーロだものね…。ピノ・ネーロに興味があったので、こちらを試飲させていただきました。
赤ワイン5
Pinot Nero IGT Nero Outsider
味わいは、ピノ・ネーロ自体の柔らかさがあまり感じられず、ちょっとゴツゴツしていたのが残念。やっぱりイタリア北部じゃないと美味しいピノ・ネーロには出会えないのかな…。

サグランティーノの力強さに驚くばかりの試飲になりました。本当に大きくて立派なカンティーナさんで、つい最近導入したという瓶詰め工程を担うマシンは初めてみる巨大さでした。空き瓶の扱いから、箱の箱詰めまでが全てオートメーション化されており、5日間もフル稼働させれば、世界各国に輸出できる分量が完成するよ!とのことでした。
サグランティーノ、かなり好きになりました。「赤ワインを飲んでる!」っていう感じの赤で、タンニンの荒くれぶりが面白く、モンテファルコサグランティーノをDOCGはサグランティーノ100%なので、造り手さんによって味わいがかなり変わるように感じました。

2017年9月1日更新
丹羽淳子

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カンティーナ名 ARNALDO CAPRAI アルナルド カプライ
HP http://www.arnaldocaprai.it
住所 Torre di Montefalco 06036 Montefalco (PG) Italia
問合せ  tour@arnaldocaprai.it
電話  +39 0742/378802
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マルケ州ワイナリー『Le Caniette/レ・カニエッテ』へ

フィレンツェからやって来たソムリエカップルと巡るマルケ州のワイナリーシリーズ第2弾。第1弾の『Sartarelli』編はコチラから。また1週間以上日があいてからの投稿です。忘れないように早く早く!と思いながら、もうこんなに日が経っていて「そりゃ、年を取るのも早くなるわ」と納得です…。 さて、気を取り直して本題です! このカンティーナ(ワイナリー)、マルケ州の最南部のアスコリピチェーノ県に位置します。もう少し南側はすぐにアブルッツォ州。アドリア海から少し内陸部にこのカンティーナは位置しますが、写真の通り高台に位置し、その為アドリア海も望むことが出来ます。この地勢が美味しいワイン、いや、マルケ州独特のワインを産む秘密なんでしょうね。ただ、このエリアになるとヴェルディッキオは栽培されておらず、白ブドウの品種はもっぱら、ペコリーノとパッセリーナなどになります。こちらのワイナリー探訪を所望したのはわがパートナー。美味しいと有名で、確かに私も何度か彼らの受賞したワインを頂戴したことはあります。でも、実際あまり味を覚えていなくて、エチケットの印象のみ。そのエチケットもあとからご紹介いたします。
 
さて、試飲の前にはお決まりのカンティーナ内探訪。
ひょえ!樽だらけ!大きな二部屋を見学できるのですが、おなじみのステンレスタンクなどは見受けられず、全て木樽が配されています。「山の傾斜に堀り込む形で造っているから涼しんだよ」とのこと。確かに涼しい。それにしても、生産量がそれほど多くないと聞いていましたが、その割合としてこの樽の量は多すぎない?と不思議に思っちゃうほど。でもよくわかりました。フレッシュさが決め手の白ブドウ品種、ペコリーノにも樽熟成をしたりするんです。なるほどね~。
試飲スペースとなるのはこちらのサーラ(部屋)。前面がガラス張りで、最初写真の風景を楽しめます。室内の調度品もオシャレですね。どんなワインがいただけるのかワクワク。
この日、私たちを3時間にわたってガイドしてくださったのは、こちらのカンティーナのオーナーさんの一人、Ginoさん。ご兄弟で運営されているらしいです。Ginoさんは基本は畑の管理が主。土曜日にもかかわらず、3時間も我々にお付き合いくださって本当に感謝です。途中、奥様から「私らこれから海に行くから」なんて電話も受けてらっしゃりました。彼の説明はとっても丁寧。でもコマーシャルな感じは全くなく、作り手として実直にわかりやすくお話しくださった姿が印象的でした。本当に、ワイン、そしてカンティーナは「人」が作るものですよね。美味しさの印象も、その対応一つで全く変わります。どんな仕事、事象でもこれは根本として変わらずあるものでしょうね。

試飲1つめ。Lucrezia  GP Passerina 2016
100%パッセリーナを使った白ワイン。こちらは樽は利用せずステンレスタンクのみでの精製。香りはお花やフルーツの香りがはっきりと感じられ、味わいも華やか。さらっと簡単に飲めちゃう白ワインかと思っていましたが、味わいも豊か。
2つ目は  Veronica  DOCG OFFIDA Pecorino
ペコリーノ100%。こちらもまたペコリーノが持つ個性をしっかりと感じます。ちょっとトロピカルな黄桃やパンションフルーツの感じ、酸味も綺麗で飲みごしよし。7ヶ月の瓶熟成、フィルターせずに澱も一緒に瓶詰めしているとか。
因みに、こちらのワイナリーのブドウはBIO認定を受けています。自然の力をしっかりため込んだ味になっている!と実感。

そしてそして3本目、4本目は、嬉しい驚きがあった DOCG OFFIDA PECORINO「IO SONO GAIA」。私はGAIAよ。という意味のワインなのですが、なぜにこの名前かと言いますと、先の二本の白ワイン、どちらも娘さんのお名前らしいんです。でも、まだお一人名前がワインになってらっしゃらない娘さん,GAIAさんがいらしゃり、その彼女の名前を一番新しくできたワインに、彼女が小さい時に描いた絵をエチケットにして付けたんだとか。確かに、このエチケットは個性的ですよね。そして、味わいも個性的。それもそのはず、こちらが件の1年間の樽熟成をきかせたペコリーノワイン。味わいに丸みを帯び、かなりスモーキーな雰囲気が漂います。ヴァニラ香ですね。さわやかさは薄れもったりまったりとした感じに。「これって、もっと待って(熟成させて)から飲んでみたらどうなるの?」と2015年モノ(写真左)を戴いてからGinoに素朴に質問をしたら、なんと特別に2010年のヴィンテージも試飲させてくださいました! それが写真右。色が全然違いますよね。これほど変わるものなのか。。。とびっくり。味わいも驚くほどにまろやか。しっかりと感じていたバニラ感がやらかく、何のひっかかりもなく口の中を通っていく素敵な味わいです。これは嬉しい発見でした。

 はい、それでは5本目。やっと赤。
ROSS BELLO
DOC PICENO サンジョベーゼ50% モンテプルチアーノ50% うーんなんでもとっても美味しいんです。まず一つ目は香りが高い。この日は猛暑だったのに、こんなに赤ワインが美味しく感じるとは…。酸味を感じ、赤い小さな木の実の香り、味わいもブルーペリーやラズベリーの酸味の利いた甘さがあります。こちらはステンレスもしくはセメント樽のみでを使って醸造されています。

 
6本目は MORELLONE DOC PICENO 70%モンテプルチアーノ 30%サンジョベーゼ  2年間の樽熟成を経て、モンテプルチアーノ多め。しっかりした味わい、ボディ、余韻、まろやかさUP。
7本目 Nero di Vite(ぶどう畑の黒)サンジョベーゼ50% モンテプルチアーノ50%  お値段がちょっと上がります(笑) こちらは、新樽を使って3年間の熟成を利かせたもの。このクラスに来ると味わいもかなり変わってきます。このワインだけを噛んで飲みたい。ブルーベリーや黒い果実をじっくり煮込んだような甘さ、でも酸味もうっすらとあり、タンニンも綺麗に感じることでき、余韻ももちろん長い。チョコレートの苦みや、野菜の持つ青苦い味わいも感じられます。

そして、最後の1本はこちら。Marche Rosso IGT Cinabro。 Bordò 100%。
このクラスのワインはなかなかマルケ州では出会わない逸品。Bordòと呼ばれる品種で、クローンはグルナッシュ(実際のところ、いまだちゃんとは解明されていないとか)、こちらを100%利用です。因みにフランスは全く関係ありません。
30ヶ月、115lというミニ木樽で熟成、その後瓶詰めし、最低6ヶ月間の熟成を経てリリースされます。Ginoさん、このワインを試飲するために特別なワイングラスを用意してくださいました。グルナッシュってこんなんでした?(私のイメージは甘さとタンニン)というような、スパイス感。甘さはありますが、今までの経験のある、ねっとりした甘さというよりも、サラッとした果実感の甘さです。タンニンはほどよく柔らかくなり、余韻が長い…。これはもったいなくて残さず全部いただきました。そして、我が家にも1本お持ち帰りさせていただきました。恐らく、勿体なさ過ぎて何年も飲まずに大事に温存されている事でしょう…。
こちらのこのBordòを使ったワインは、このエリアの少数の生産者で大事に造られているシリーズだそうです。マルケ州で知らない人はいないであろうカンティーナ『Oasi Degli Angeli』もこのうちの一カンティーナだそうですよ。 こちらのLuciano Pignataroさんのブログに紹介されていました。
 Grazie a http://www.lucianopignataro.it/

我が家から車で1時間程度の場所。それだけの距離なのに、全く異なる性質、味わいを持つ異品種のワインが楽しめます。そして、この近くにも数多くの素晴らしい作り手さんがいらっしゃります。まだまだ訪れてみなくてはいけないワイナリーがいっぱいあります。
「試飲したワイン全てを、『美味しい』って思うことってなかなかないよね」フィレンツェの友人(女性)がふともらした言葉です。私もとても共感しました。味わいは好みですので、美味しいと表現するのはソムリエとしては失格だ、と言われたこともありますが、少なくとも私達は大満足なデグスタッツィオーネになりました。(男性二人に関しては、購入したワインの量がそれを物語ってております。”大きな”なお買い物も終え、大満足。気持ちも大きくなったところで、最後にみんなで記念写真。ほんとよく飲んだし、よく買った(笑) 自宅の近所では買えないから良しとしましょう!

こちらのカンティーナへのご同行など、ぜひご連絡下さいね!3名様まででしたら自家用車で、4名以上様でしたらハイヤーでお供いたします。お気軽にお問い合わせください。

2017年7月18日
丹羽淳子

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カンティーナ名 Le Caniette レカニエッテ
HP http://www.lecaniette.it
住所 C.da Canali, 23 63065 Ripatransone (AP)
問合せ  info@lecaniette.it
電話  +39 0735 9200
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遺跡の街で葡萄と水牛を育むカンティーナ『San Salvatore 1988』へ

イタリア周遊・弾丸6泊7日の旅で伺ったカンティーナさんの備忘録的ブログです。思い起こせば度に出たのはもう1ヶ月以上前のこと。
今回ご紹介するこちらのカンティーナさんは、4つ廻る予定の中で1番最初に訪れた場所になります。
記憶はちゃんとあるのですが、いかんせん手持ちの写真が1枚もありません。
旅のご同行者の皆様の写真をお借りし、雰囲気だけでもお伝えさせて頂きます。
カンティーナのHPアドレスはこちらです。
http://www.sansalvatore1988.it/


Grazie al sito di San Salvatore 1988

今回、私たちがまず最初に向かったのはカンティーナ(ワインの製造所)があるエリアです。彼らのぶどう畑のすぐ近くに新しいカンティーナはありますが、このぶどう畑、本当に絶景ですよね。海からの20㎞ほどの距離で、ぶどう達は潮風の影響を受けるとおっしゃっていました。まるでマルケ州のようですね。この写真を見てお分かりいただけるように、なだらかな丘の向こう側にすぐそびえ立つ山。この山が海風を遮り、また、山からは冷たい風が降りてくる、独特な気候を彼らの畑にもたらしていることが図りとれます。
私たちが拝見した畑があるのは、Paestum遺跡の近く。こんなに立派な遺跡がこんな場所にあるとは全く知りませんでした。
イタリア、見る所が多すぎます。メジャーな場所だけでも回りきれないのに、メジャーじゃなくてもこんなに偉大なモノがあるなんて…。もちろん世界遺産です。保存状態というよりも、野ざらしですが巨大です。歴史好きな方にはたまらないでしょうね。

こちらがモッツァレラチーズの素となる、お乳を生み出してくれる水牛達。
確か、数百頭が暮らしています。
お乳が出なくなった乳牛は、食用に廻るとか。
自然に開け放たれた牛舎で、土を踏みしめ、自由に遊べる場所もあるので、牛さんも楽に過ごせるかな?そして、もちろんBGMはクラッシック。本当にクラッシクをかけるべきなのかどうか、ちょっと疑問ではあります…。特に音楽がなくても周りがとっても自然なので。

さて、お待ちかねのワインのデグスタッツィオーネです。
今回はお昼ごはんと一緒にお味見をということで、彼らが経営するお店 La Dispensaにお伺いしました。

https://www.facebook.com/ladispensa1988/

画像に含まれている可能性があるもの:座ってる(複数の人)、テーブル、室内
お店の雰囲気はこのような感じです。FBから頂きました。お食事を戴く空間は半外です。簡易な仕切りで区切られたエリア。非常にあかるく開放感があります。雨にも当たらず、囲いもありますが、イメージは戸外で食事をしている感じ。La Dispennsa という名前通り、レストラン前にはワインは勿論、モッツァレラチーズやパン、ドルチェなどを持ち帰り用で購入できるショップスペースも。

 

お待ちかねのデグスタッツィオーネを担当してくれたのは、Mario氏。ありがとううございます。
今回戴いたワインは5種類。
PALINURO (フィアーノ・グレコ・ファランギーナの三種混醸)
TRENTENARE (フィアーノ100%)
CERAZO(アリアニコ100% ステンレスタンク熟成)
JIUNGANO (アリアニコ100% 大樽と小樽を使った木樽での1年間熟成)
GILLO DORFLES (アリアニコ100% 25ヶ月の新樽熟成)

一番最初に戴いた、PALINUROは3種類のぶどうのブレンドとあって、香りは高く、味わいは軽やかにフルーツ感あり。日本ではかなり好かれる味わいじゃないかしら?と感じます。TRENETENAREはフィアーノ100%ですが、苦味が控えめでこちらもスッキリとやわらかい味わい。この1本を家におみやげとして持ち帰ったのですが、「Fiano di Avellinoとは全然違う」というのが、我が家のもうひとりのソムリエの意見でした。
アリアニコも、どれも本当にキレイな味わい。透き通っています。力強さももちろんあります。野生っぽさは殆ど無いですね。恐らくこちらのカンティーナさんの表現しいワインの方向性なのでしょう。
もちろん、こちらが作った朝どりモッツァレラチーズも!リコッタチーズも水牛のお乳で作ったものなので、普段のやぎのリコッタよりも食べやすい。何でも新鮮なものを戴くのは幸せで美味しいですよね。モッツァレラチーズの優秀な所は、白ワインでも軽めの赤ワインでも合わせられるところじゃないかしら…? 因みに燻製タイプも有りましたが、こちらならちょっと樽を効かせたワインでも合いますよね。

カンティーナでは、ワインの製造ラインを説明してただく方、畑を説明してただく方、そして水牛の飼育ついて説明していただく方、そして食事ではマリオさんや他のカメリエーレの皆さんに大変お世話になりました。食事も美味しいし、お土産もいっぱい帰るし、何と言ってもアマルフィ海岸やパエストゥムにも近いので、ぜひ、旅の一過程入れて欲しいカンティーナとお店です。

お写真は旅の同行者のN様、そして旅の主催者であるVineria Bravuraさんのブログよりお借りしました。ありがとうございます。
Vineria Bravuraさんのブログはこちらから。

2017年7月14日
丹羽淳子

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カンティーナ名 Azienda Agricola San Salvatore 1988
HP http://www.sansalvatore1988.it/
住所 sede legale contrada Zerrilli 84075 Stio (Sa)
Parco Nazionale del Cilento
問合せ   info@sansalvatore1988.it
電話  +39 0828 1990900
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Viaggio meraviglioso e incredibile

Dal 7 al 13 giugno sono stata una accompagnatrice per un gruppo giapponese. Con questo motivo non ho proseguito niente questo blog.
Il gruppo è stato organizzato da un mio amico che gestisce una vineria ad Osaka del Giappone. Si chiama La Vineria Bravura . Lui ha chiesto ai suoi clienti di viaggiare in Italia. Alla fine 9 persone, lui e la cameriera della vineria hanno deciso di partecipare a questo viaggio.
Sono arrivati alla notte del 7 giugno e sono partiti alle 8 del mattino, cioè sostanzialmente sono stati in Italia per soli 5 giorni.
Però questo viaggio è stato organizzato veramente al modo giapponese.
Potreste capire bene come i giapponesi fanno i viaggi e sono abituati a frenesia.
Vi presento il piano del viaggio.
7 mercoledì
Sono partiti da Osaka, primo scalo a Tokyo, Secondo scalo a Roma ….  Sono arrivati a Napoli alle 22.30.
(soggiorno a Napoli)
8 giovedì
mattino – quattro passi a Napoli  dopo pranzo  Positano – (nave) – Amalfi – Salerno
(soggiorno a Salerno)
9  venerdì
alle 9.30  Visita di un caseificio di Mozzarella di buffala
alle 11.00  Visita di un produttore di vini e  di Mozzarella di buffala
alle 14.00  Degustazione dei vini e pranzo
alle 16.00  Visita a Paestum
(soggiorno a Paestum)
10 sabato
Paestum – visita di Matera
alle 16.00 Degustazione di una cantina ad Alberobello
Quattro passi ad Alberobello
(soggiorno a Alberobello)
11 domenica
Alberobello – Visita ad Ostuni
pomeriggio Visita di una cantina di Brindisi
sera Degustazione dei vini e cena ( abbiamo assaggiato 9 etichette!!)
(soggiorno a Brindisi)
12 lunedì
Brindisi – Visita ad Otranto
alle 13.00  Degustazione dei vini e pranzo a un ristorante che viene gestito da una cantina.
alle 17.00  Vista a Lecce
13. Martedì
Sono partiti dall’ albergo alle 8.

Che grande viaggio che abbiamo fatto!!! Dopo il viaggio ero tanto stanca.   ormai sono già abituata al ritmo della vita italiana.  Quel viaggio tutto in fretta mi ha ricordato la mia vita in Giappone.

Assolutamente ho viaggiato bene e mi sono divertita tanto. Dovrei ringraziare al proprietario di La Vineria Bravura, Taku Iguchi ed anche tutti i membri del gruppo.
Grazie mille. Ci vediamo in Giappone o qui in Italia!!

Ci vediao presto, Buona giornata!
Atsukoca.

 

AISマルケ主宰のワインの”香り”の勉強会へ

素晴らしい晴天に恵まれた4月30日。日曜日にもかかわらず、朝は6時台に起床し、マルケ州中部に位置する街”Fabriano ファブリアーノ”まで行ってまいりました。
Fabriano に来るのは今回が初めて。アペニン山脈のふもと、350mほどの位置にあり、世界的に有名な製紙会社ファブリアーノがある街として有名で、少し前までは多くの企業の工場が集積していたとか。ここも他の街と同様、経済危機後はその企業も多くが撤退してしまい、以前の活気はなくなってしまったそう。(実際、イタリア中こんな話しばかりで、マルケ州内各地で数多くの”空き/売り工場”を目にします)
Centro の街並み。9時過ぎですが、人影はまばら。
開いているカフェも、広場の1軒のみでした。この赤土のレンガの色と、建物のフォルム、朝の空気と青い空の美しいこと…。まさに、すぐそこにある生きた芸術です。
  

そんな街をあとにして、早速、勉強会会場のHotel Gentileへ。

なぜ今日はわざわざここでこの勉強会が開かれるのか?と言うと、このホテルの”王様”と呼ばれる(パートナーの話ではオーナーであるそうですが)料理長のDomenico Balducci氏がAIS マルケ支部のトップなのです。
左のコックコートの氏がDomenico氏。巨漢です。毎度見るたびに「なんであんなに…?」と不思議だったのですが、シェフだと聞いて納得しました。写真右側に写るのがGiorgio Rinaldi氏。本日の講師役の為にわざわざロンバルディアのコモ地方からやってこられたそうです。前日に到着され、その日はこのホテルでたらふくのDomenico氏のお料理を堪能されたそうで、まだ「食べ過ぎた感」が残っているとおっしゃっていました。
 さて、今日の勉強会はいつもと趣向が違い「ワインのニュアンスと観点を試飲する」という難度の高い内容になっています。そのせいか参加者はほぼAISマルケ支部のお偉方ばかり。ワインもこの会に合わせて海外のものも取り入れられており、参加費がちょっと高めの設定で一人60 euro(AIS会員)、そのためか参加者もぐっと少なく30人程度でした。
ワインを理解し、評価するためには、勉強し、分析し、表現し、確定する。そして、ぶどうの品種とその領土にについてのつながりを考えることが必要。
まさにその通り。だから面白いのがワインなのですよね。
おなじクローンを持つぶどうが使われているのに、味わいや香り、色調が全くことなるのはなぜなのか? おなじぶどう品種を使っていたとしても、地質や気候、作り手の手法ひとつで、全く違うものになってしまうワイン。そんな味わいの差ができるのか?専門的な科学用語も交えて”ニュアンス”が生み出される仕組みをGiorgio Rinaldi先生が丁寧に説明してくださいました。
味わいではなく、ニュアンス(感覚)的に覚えるものが生まれる謎の解明です。
どうしてワインがここまで全世界の人を魅了して止まないのか?この正確に創出し得ないニュアンスの妙だな、と確信した次第です。
二時間以上の講義の後はやっとで試飲。6種類+1種類(Giorgio先生サプライズ)。
〇1本目〇 シャンパーニュ
R&L Regras, Champagne Grand Cru blanc de blanc
シャルドネ100%
コートブランエリアのグランクリュシャンパン。ニュアンスはシャンパン特有の”焼いたパンの香り”。泡は驚くほどきめ細かく、持続性はとても長い。泡系のワインは、泡がパンとはじけるごとにその香りを放出させるので、グラスのスワリングは必要ありません。それにしてもこのシャンパーニュ、泡の数が多いためグラスからこぼれるほどの素晴らしい香り。さわやかなキレのある香よりも、香ばしい豊潤なニュアンスです。

〇2本目〇ドイツの白
Markus Molitor Riesling QBA Alte Reben
リースリング100%
イタリアではあまり口にできない品種のリースリング。日本時代のワインバーではほぼ毎日戴いておりました。ただ、甘口仕様でしたが。モーゼル地方のワイナリーとのこと。リースリングは酸味とフルーティさ、果実感なんてイメージがありましたが、これは最初のインパクトはミカンの皮の香り。確かに果実の香りですが、あの特有のテカリを出すためのオイルの香りが混じっているような雰囲気もあります。ペトロ―ル香ですね。あとはシャルドネで感じられる火打石の香りも。不思議。

〇3本目〇
Oi Nì Fiano di Avellino  IGP Tenuta Scuotto
2013年 14.5%
グラスに注がれ、スワリングをするも、香りがかるくあがってくる。ただ、その香りがパッションフルーツや黄色い花など、ちょっとねとっとしたニュアンスをまとっている。味わいも重くしっとりとからみつくような濃密さを感じるもの。テイスティングの後、10分後程度に再度グラスに顔を近づけると、まるで南の楽園かのような満載なフルーツ香。酸素にふれることによって、開いていく香りの存在です。木樽に酵母を入れて熟成させ、独特な風合いを醸し出させているとのこと。

〇4本目〇
Langhe Rosso IGT 2011 ROAGNA
日本でもよく見るエチケット、ROAGNA。彼らのワインを戴くのは初めてでしたのでとっても楽しみにしておりました。Nebbiolo 100%。ジャムや熟したイチゴ、森のフルーツなどまったりしたニュアンスが感じられます。香りにあまり気取った感じはなく、まだ荒い雰囲気。ROAGNAのワイン生産ポリシーをブログ記事で拝見すると、この彼らのワインの香り(味わいも)、非常に理解できます。2011年なんてまだまだ若い。タンニンがまだ荒くて、もっと時間をかけて丸みを帯びていくんだろうな、というイメージ。それにしても力強い!

〇5本目〇
Chanti Classico Castell’ in Villa
2011  14 %
マルケ州に住みだして初めてかもしれません、Toscana の Chianti を戴くのは…。もともとあまりChantiが好きでは無くて手に取る機会が少なかったのですが、このCastell’ in Villaはなかなか秀逸。香りもかなり複雑で果実香、スミレや、スパイス香、野菜のような香りなど。味わいもバランスがとてもよくて、前のROAGNAに比べるとタンニンのおさまりがとてもきれい。これがサンジョヴェーゼの個性なのかも。口の中で広がる果実感をゆっくり鎮めるタンニンが良い感じです。

〇6本目〇
Castelnau de sudriraut,Souternes
2009 14.5%
最後はフランスのソーテルヌから。貴腐ワイン。セミヨンとソーヴィニヨンブラン。香りを大して覚えていない…なんでだろう? 粘性はもちろん高かった。味わいは酸がなかなか綺麗に入っていて、甘さもamabile。甘口というよりも、良い感じの甘さとの印象。口に含んだときに甘さより酸のニュアンスを受け取ったので、あとから来た甘さに対応できたような感じもします。シャトーディケムの畑の隣りに彼らの畑はあるそうです。道1本たがえれば、全く味わいは異なるものになるのは理解しております…。

試飲時にワインの細かい講釈はまったく無く、香り、味わい、自分で自分の感性を研ぎ澄ませていく勉強の場。特徴的なニュアンスを持つワインを6種類いただき、ぶどう品種 × 土地 × 作り手 × 他いろいろ から作り出させる感じの差をしっかりと理解することが出来ました。

勉強会後は、AISマルケ トップのDomenico氏が監修するランチブッフェ。3種類のサラミや、フォッサチーズ、ラザニアやピンチネッレ、子牛肉のグリルなど、山盛り戴いて参りました。食事の写真は食べることに夢中で忘れました。円卓で初めて席を一緒にする方ばかりでしたが、日本についてたくさん質問を戴き、勉強後のリラックスした雰囲気で楽しく食事を戴くことが出来ました。
そう…試飲会はこの”食事”も楽しみの一つなんですよね。なんといっても、ちょっとエリアが変わるだけで郷土料理が変わるのが面白い。イタリアの食が魅力的な理由の一つですね。
2017年5月2日
丹羽淳子 にわあつこ Atsuko Niwa   /  Sommelier di AIS