Wine/vino/ピエモンテ州ワインの勉強『Cocchi/コッキ』『Bava/バーヴァ』

Wine/vino/ピエモンテ州ワインの勉強『Cocchi/コッキ』『Bava/バーヴァ』

2月11日、土曜日。
一緒に住むパートナー氏はピエモンテ州アスティ県生まれ。たまたまこの時期に帰省することになり、『それならば』と時間を無理くり作ってなんとか一つのカンティーナにてワイン試飲をさせてい頂いてきました。地元の方に『このあたりで有名なカンティーナを紹介して』とお願いしたところ、『あぁ、有名で美味しいワインを作っているところが近くにあるよ!日本にも輸出しているし』とのお答え。欲を言えば、日本で味わえないものを試してみたい気も山々ですが、わがままを言える立場でもないので、ありがたくご紹介いただきました。
こちらです。
Azienda Vinicola BAVA アジエンダ ヴィ二コラ バヴァ
COCCHI コッキ
どちらもピエモンテ州ワインとして有名なワインメーカー。バヴァはバローロなどこの地を代表する赤ワインを多く生産しており数々の賞を受賞しています。そしてCOCCHIは元々菓子職人の方が始めたワイナリーでワインとしてはスプマンテのみを生産。ワインの他にお菓子に合わせるリキュールも手掛けています。COCCHIとしてのカフェテリア・バールもアスティの中心街に健在。とっても素敵な空間でした。もともとは別会社ですが、今ではなんでもオーナーは同じなようで、畑の場所はいろいろあれど同じ場所で試飲販売が可能とのこと。Monferratoエリアで、丘陵地が広がるこの地はこの日もあたりはすべて「霧」の中で、いわゆるネッビオーロ(Nebbiolo)がその名前のごとく育まれる環境を実感しました。(イタリア語でNebbiaは霧を指します)。

 

肌寒い2月初旬の朝、カンティーナをぐるっと丁寧に案内いただき早速試飲へ!
数十種類のボトルが並ぶ試飲エリアで『興味があるものを教えてください。ご用意しますから』と、なんとも親切なお言葉。もちろん、無料試飲。
『全部!』と言いたい気持ちをこらえて、5種類に厳選しました。試飲後にそんなにいっぱい買えないのでね…(涙)

 

まずは泡から、ということで、
COCCHI  ALTA LANGA Blanc’ D’ Blanc
ピエモンテ州DOCGの一つアルタルンガ。ロンバルディア州のフランチャコルタと同様にメトドクラシコ(瓶内二次発酵)製法になります。
シャルドネ100%、5年間の熟成を経たもので、香は白い花や桃などを感じる繊細さ。泡も細かく持続が長く、味わいは程よいボディを感じるフルーティさ。アペリティーボとして、ゆったり楽しんでいただくことをお勧め。

 

BAVA Barbera d’ Asti LIBERA
BAVA社の白ワインは飛ばして、赤ワインへ直行。早速、ピエモンテを代表するバルベラ種100%のLIBERA。スティルタンクを使った醸造で18ヶ月もの間樽でゆっくり熟成。香りや味わいともまだまだ若々しさを感じます。フルーツ感たっぷりですが、呼称のようなピリッとしたスパイス感も楽しめます。酸味のうしろにはタンニンもあり、ほどよいボディでした。。
過去にDWWAも受賞しているとか。

 

BAVA ALBAROSSA
ピエモンテ州の土着品種の1つアルバロッサ100%。耳にするのも口にするのもはじめてと思われるこちらの品種は、ネッビオーロとバルベラの交配種だそうです。
二杯目に戴いたLiberaとは全く違う香りとインパクトにビックリ。やはりネッビオーロの力?土を感じる深く濃い味わいと、後味にはスパイスやコーヒー苦味がぐっと広がります。これはこれでかなり個性があって面白い。個人的には燻製肉によく合うと思います。価格×インパクトのバランスはなかなか良いと感じました。

 

BAVA BARBERA d’ Asti Superiore Nizza Piano Alto 2011
いよいよ女王の登場です。繊細で優雅な味わいが待っていること間違い無しの逸品。やはり歴史ある生産者さんが造るワインって、間違いないんだよな、と思わせるバランス感。赤い木の実、カシスやブルーベリ-ラズベリー、薔薇の様な香り。綺麗に混じり合っています。味わいもタンニンも感じる中に、綺麗に酸味とうまみが合わさっています。

 

BAVA BAROLO 2009
とうとう最後…BAROLOです。試飲以外でなんて飲む機会ほとんど無いイタリアワインの王様。ネッビオーロ特有の重くてちょっとだけジットりとした雰囲気はどんなものかと口にしたところ、いや、かなりスムーズ。びっくりするほどバランスが良く出来ています。アルコール度の高さ、タンニンの深さも嫌味なく届くこの仕上がり。タンニンを美しくしまい込む為、熟成にすごい技が隠されてそうな雰囲気…。詳しく聞けませんでしたが…

本日戴いた5種のワイン全て。カンティーナ(ワインの製造工場)は美しく整頓され、販売拠点となるエノテカもモダンで素敵。何をとってもイタリア一美食の州と言っても過言ではないピエモンテ州のカンティーナさん。世界各地のレストランでワインとお料理のアビナメント晩餐会を開かれていらっしゃるようで、各地で開かれた会のポスターも展示されていました。日本でも数回開催されていましたよ!(写真、撮り忘れております。なんとぼんくらな!)
MOSCATO D'ASTI

そうそう、当日のランチの後に頂戴するドルチェと一緒に戴くように、とMoscato d’Asti を購入。20人余りのパートナー氏親族とともに頂きましたが、皆さん、美味しさに絶賛しておりました。泡のないFermoタイプですが、軽ーく発泡感もあり、何と言ってもちょっと苦味のある甘さが綺麗に口の中で溶ける感じが絶妙でした!親戚一同はみんなアスティ人。そんな彼らをも唸らせたこのワイン、なかなかのスグレモノです。食後に甘いワインを戴く習慣が無い日本ではちょっと難しいかな…。
2017年2月28日
丹羽淳子 にわあつこ Atsuko Niwa   /  Sommelier di AIS

Amazon.com でこちらが購入可能です。

Barbera Cocconato Stravecchio 1964 Cantina Bava バルベーラ コッコナート ストヴェッキオ 1964 カンティーナ バーヴァ [並行輸入品]

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カンティーナ名 BAVA Azienda Vitivinicola e di Invecchiamento
バヴァ アジエンダ ヴィティヴィニコラ エ ディ インヴェッキアメント
HP http://www.bava.com/it/
住所 Strada Monferrato 2,  14023 Cocconato Asti, Piemonte Italia
電話  (+39)0141 907 083
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カンティーナ名 Giulio Cocchi Spumanti Srl
ジュリオ コッキ スプマンティ srl
HP http://www.cocchi.it/
住所 Strada Monferrato 2,  14023 Cocconato Asti, Piemonte Italia
電話  (+39)0141 907 083
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