カンティーナ訪問記: Tenimenti Luigi d’ Alessandro

カンティーナ訪問記: Tenimenti Luigi d’ Alessandro

平成から令和へ…年号変更に伴う長いGWもようやく終わりましたね。イタリアでも同時期になんとなく祝日が続いて、なんとなく長いお休みを取っている人が多くいらっしゃりました。
今年はパスクアが4月の下旬になったため、パスクエッタ(復活祭後の祝日)があり、解放記念日があり、メイデーがあり、そしてそこに土日が挟まってという飛び石連休状態でした。有給休暇などを使って連続休暇にしている人も多く、私達もマルケ州から一歩出て、ウンブリア州とトスカーナ州までミニトリップしてきました。

旅の第一の目的はフィレンツェに住む友人に会いに行くというものでしたので、旅程も「フィレンツェ」への距離を考慮して考え、”カンティーナ巡りをしない旅なんてありえない”主人が決めた、コルトーナにあるこちらのカンティーナへ伺ってきました。

現在の当主のお父上がこのエリアの土地を購入したことから歴史が始まったこのカンティーナ。
最初に土壌の品質をミラノ大学の研究室とともに調べたところ、フランスのローヌ地方の土質によく似ていることがわかったとのこと。そこで、ローヌ地方で盛んに栽培されているシラーを育てることにし、数年後にリリースした「シラー種ワイン」が、各界から高い評価を得て、今やコルトーナエリアのシラー醸造家の第一人者として世界中に名前を知られる存在になっているとのことです。

コロコロと樽を回せるようになっている樽置き場。こうするとこぼれたりしないし作業が楽とのこと。1日に2~3回はコロコロして液体を動かすそうです
熟成容器の実験中
ベースの赤ワインはこちらの樽でアッフィナメントされます
高級バージョンの赤ワインはこちらのフレンチオーク樽で熟成し、その後瓶内で熟成してからの出荷だとか
カンティーナの前に一面に広がるブドウ畑。オリーブが数多くうわっているのもマルケとはちょっと違うかな

さて、肝心のワインテイスティングですが、こちらで併設するレストランで食事を取りながらのスタイルを提案されました。
ですのでカンティーナ巡りは約30分程度で、その後はこちらの素敵なレストランに通されました。
お客様は私達と他に二組のみ。平日でしたので、とっても静かで良かったです。

頂いたワイン・・まずは白ワイン

こちら、赤ブドウはシラー、そして白ぶどうはヴィオニエ、という二種類のみのぶどう品種を栽培されています。
1杯目に頂いたのはヴィオニエ。私が住むエリアではまず飲む機会がない品種です。
久々にいただきました。あぁ、この花の感じが懐かしい!
ちょっと苦味もありますが、少し骨太な感じがあります。塩っぽさは殆どありません。
あと、木樽熟成したヴィオニエ、シラー二種もいただきましたが、
実はわたくし、このヴィオニエが一番気に入りました。
シラーはですね、とてもエレガントでした。もう少しだけ力強さが欲しかったかな。
ただ、色々と受賞しているシラーです。私の舌が全くついていけてないだけですので、
ぜひ、機会があられましたが、イタリア コルトーナで造られる最高級のシラー種ワインを召し上がってくださいませ。

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カンティーナ名:
Tenimenti Luigi D’Alessandro (テニメンティ ルイジ ディ アレッサンドロ)
州、エリア: Cortona (AR) (ラツィオ州アレッツォ コルトーナエリア)
https://tenimentidalessandro.it/vini/
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